キャスティング会社とは、クライアント企業と芸能事務所との間に入り、タレント提案・交渉・契約手続きといったキャスティングサービスを提供している企業のことです。
この記事では、キャスティング会社における平均年収と、経験の有無による年収の違いについて解説します。
キャスティングの仕事を行う上で求められる人物像やスキル等もまとめているので、キャスティング会社への就職・転職をお考えの方はぜひ参考にしてみてください。
目次
キャスティング会社の平均年収はいくら?
まずは、キャスティング会社における平均年収と、経験の有無による年収の違いについて解説していきます。
年収アップに繋がるケースも紹介しているので、新たに就職活動を行う方はもちろん、キャスティング会社への転職をお考えの方もぜひチェックしてみてください。
職種別|キャスティング会社の平均年収
キャスティング会社の年収は居住地域や経験等で異なるため一概にいくらということは言えませんが、会社選びの比較材料としておおよその目安だけでも知っておきたいという方は多いでしょう。
以下に、就職・転職サイトの掲載情報から算出された東京都のキャスティング会社の平均年収をまとめましたので、会社選びを行う際の参考にしてみてください。(2024年7月時点)
プランナー | 498万円 |
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キャスティングディレクター | 447万円 |
イベントディレクター | 481万円 |
アシスタント | 342万円 |
広告営業 | 497万円 |
新卒採用・中途採用における給与の違い
キャスティング会社に限らず、新卒採用と中途採用ではそもそもの年収の設定方法が異なります。
新卒採用
新卒採用の場合、最終学歴による差が多少あるものの、年収は基本的に社内の同職種で一律となっています。
また新卒の場合は業界での仕事経験がゼロからのスタートになるため、前述したキャスティング会社の平均年収と比較してやや低い金額となるケースが多いでしょう。
入社直後の年収はあまり高くないものの、研修や実務経験を経て実力をつけることで、徐々に年収も高くなっていく仕組みです。
中途採用
中途採用の場合は、前職で身に付けたスキルや業界経験の有無等によって個別に年収が設定されます。
またキャスティング会社によっては、一定の試用期間を設け、期間内の働き等も踏まえて年収を決定するケースもあるようです。
試用期間を設定することで、「経験やスキルを評価して年収を決めたものの、期待したような活躍が見られなかった」といった就業後のミスマッチを防げます。
業界経験者は転職で年収アップを狙える場合も
厚生労働省が実施した「雇用動向調査」の令和5年上半期のデータによると、転職によって年収が「増加」した人は38.6%、年収が「減少」は33.2%、年収が「変わらなかった」人は26.4%という割合でした。
このように、転職したからといって必ずしも年収が上がるとは限りませんが、以下のポイントを意識して会社選びを行うことで、前職よりも高い年収を狙える可能性が高まるでしょう。
- これまでのキャリアを活かせる職種に応募する
- 実力重視の評価制度やインセンティブのあるキャスティング会社に応募する
- 福利厚生や手当が充実しているキャスティング会社なら“実質的な年収アップ”を見込める
業界内でも高い成果をあげているキャスティング会社の場合、競合他社と比較して高い給与水準を設けていたり、インセンティブを用意していたりする可能性があります。
また福利厚生や手当の種類が豊富なキャスティング会社であれば、年収自体は大きく変わらなくても、手当の支給・補助等によって事実上の年収アップに繋がることがあるでしょう。
特に、前職でのキャリアを活かせる仕事であればこれまでの知識・経験が評価に加味されるため、職種によっては大幅な年収アップを期待できるかもしれません。
次章では、キャスティング会社の仕事に活かせる経験・スキルについて解説していくので、どのような人材が求められているのかを知りたいという方はぜひ最後までチェックしてみてください。
キャスティング会社で活かせる経験・スキル
キャスティング会社に勤務する上で求められる経験・スキルとして、以下の3つが挙げられます。
コミュニケーション能力
キャスティング会社では、主に以下のような業務を請け負っています。
- クライアント企業の要望をヒアリング
- 予算や企画内容に応じて最適なキャストを提案
- 芸能事務所や所属タレントと交渉・契約
- イベントや撮影当日の進行サポート 等
このように、キャスティング会社の業務では常に人との関わりが生じることから、円滑なコミュニケーションを行うためのスキルが必要不可欠です。
人と接することが好きな人や、相手に合わせて臨機応変にコミュニケーションをとれる人等はキャスティング会社での仕事と相性が良いと言えるでしょう。
クライアントの意向を汲んだ広告企画・営業力
キャスティング会社で高い成果をあげるには、クライアント企業の要望・ニーズに沿ったキャストを提案し、質の高いキャスティングを実現する企画力・営業力が求められます。
クライアント企業がタレント・芸能人の起用を検討する背景には、「芸能人の知名度を活かして商品をPRしたい」「SNS等のメディア露出を増やして認知拡大を図りたい」といったそれぞれの課題・ニーズがあります。
一方で、これまでにキャスティング経験のない企業の場合、「誰を起用すれば良いのか分からない」「予算内で起用できるタレントを知りたい」等、具体的なキャストのイメージが決まっていないケースも少なくありません。
そのため、クライアント企業が抱える課題・ニーズをしっかりと汲み取った上で、提示された予算・企画内容に沿ったキャストを提案することができれば、クライアント企業からの高い評価を得られるでしょう。
芸能・エンタメ業界のトレンド把握
クライアント企業の要望に沿ったキャストを提案するには、芸能・エンタテインメント業界のトレンドを常に把握しておく必要があります。
どんなタレントが流行っているのか、どのタレントを起用すればファン層からのCVを見込めるのか、またタレントの出演情報や不祥事の有無等、日頃から芸能界の動向をチェックしておくことで、よりニーズに沿った提案を行えるようになるでしょう。
そのため、芸能界のトレンドに敏感な方や、芸能人・タレントに関する情報収集が好きな方はキャスティング会社の仕事が向いていると言えます。
まとめ|次の記事では求人情報を紹介!詳しい年収・仕事内容をチェック
- キャスティング会社の平均年収は350万円~500万円程度
- 新卒採用か中途採用か、また業界での経験があるかどうか等によって年収が変動する
- コミュニケーションスキルのある方や芸能・エンタメ業界に詳しい方はキャスティング会社の仕事に向いている
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また経験者歓迎・未経験者OKの求人情報や、キャスティング会社に応募するときの企業選びのポイント等を次の記事で紹介しているので、ぜひこちらもチェックしてみてください。