CMへのタレント起用の効果とは？キャスティングのポイントや方法を解説

CMへのタレント起用のメリットとキャスト選定のポイント・注意点まとめ

公開日 2023/7/26

テレビCMの印象力強化やイメージアップを図るうえで、タレント起用は効果的な手段の1つです。

この記事では、テレビCMにおけるタレント起用のメリットと注意点について解説します。

CM出演が多いタレントの特徴やキャスティングの方法等もまとめているので、ぜひ参考にしてみてください。

テレビCMへのタレント起用の効果・メリット

まずは、テレビCMへのタレント起用の効果とメリットについて詳しく見ていきましょう。

旬のタレントや知名度の高い芸能人を起用することで、テレビCMへの注目度や注視率を高める効果が期待できます。

特にアイドルや声優等は一般的なタレントと比較して熱量の高いファンが多く、その人が出演しているという理由だけでCMを視聴するケースも珍しくありません。

またCMへの注目度が高まることで「好きなアイドルが愛用している商品を使いたい」「憧れのモデルと同じお店を利用したい」というように、ファン層からのCVも見込みやすくなるでしょう。

タレントが出演するテレビCMや広告は、視聴者の印象に残りやすいというメリットもあります。

タレント起用によって商品の結び付けに成功すれば「〇〇さんが宣伝している商品だ」「この商品のCMには〇〇の歌が使われていたな」というように、消費者が購買を判断するきっかけの1つとして活用できます。

この手法は、競合が多く性能での差別化が難しい商材（日用品等）で特に効果を発揮しやすいと言えるでしょう。

特定の商品やサービスを宣伝するCMだけでなく、企業のイメージアップを図るためのCMにおいてもタレント起用は有効です。

好感度の高いタレントを起用することで、企業やブランドのイメージを向上したり、知名度を高めたりする効果が見込めるためです。

ただし、起用したタレントが不祥事を起こした際は企業のイメージや好感度にも悪影響を及ぼす可能性があるため、タレント起用の際はこれらのリスクを踏まえた慎重な判断・選択が求められるでしょう。

続いて、タレント起用を行う際のポイントと注意点について詳しく見ていきましょう。

タレント起用を行う際は、テレビCMの目的や目標をしっかりと定めておくことが大切です。

例えば、新商品の認知や印象づけを行いたい場合と、すでに流通している商品のイメージアップを図りたい場合とでは、起用するタレントの特徴が大きく異なります。

認知を広げたい場合は知名度の高いタレント、イメージを向上したい場合は好感度の高いタレントというように、目的に応じたタレント起用を行うことで宣伝効果を高められるでしょう。

タレント起用における重要なポイントとして、商材イメージとタレントイメージのマッチ度が挙げられます。

例えば野球用品のCMにサッカー選手を起用したり、キッズ商品のCMに大御所タレントを起用したりしても、商材とタレントの親和性が低いため、タレント起用による宣伝効果はあまり期待できないと言えるでしょう。

こうした事態を避けるためにも、ターゲット層の年齢やライフスタイル等を分析し、CMの内容に共感してもらえるようなタレント起用を目指すことが大切です。

テレビCMへのタレント起用にかかる費用は、CMを放送する期間や本数、またタレントの知名度等によって変動します。

契約期間は1クール（3か月）をベースとして、1〜2クールまたは年間で契約を結ぶケースが多く、期間が短い場合は数百万円、長期契約かつ知名度の高いタレントの場合は5,000万円程になることも珍しくありません。

一方で、駆け出しのタレントやナレーターであれば1本あたり数万円程度で契約できる場合もあるため、これらの相場を踏まえながら予算を検討するようにしましょう。

以下は、株式会社エム・データが発表する「2022年～2023年の年末年始TV-CMタレントランキング」の放送回数トップテンをまとめた表です。