商品やサービス、また企業やブランドを宣伝するうえで、芸能人を起用した広告の制作は効果的な手段です。
この記事では、5,000件以上の起用実績を持つキャスティング会社「GOLD CAST(ゴールドキャスト)」が、芸能人の起用効果とその注意点を解説していきます。
芸能人の起用で大きな成果をあげたCM事例等も紹介しているので、芸能人の広告起用をお考えの企業様はぜひ参考にしてみてください。
目次
CM・広告に芸能人をキャスティングする効果とは?
まずは、CMや広告に芸能人を起用することで期待される主な効果について詳しく見ていきましょう。
効果①広告の印象が強まり競合他社との差別化に繋がる
CMや広告に芸能人を起用することで得られる効果として、商品の知名度や認知度の向上が挙げられます。
消費者の中で芸能人と商品が紐付けされれば、「〇〇さんがPRしている商品だ」「この商品の広告には〇〇さんが使われていたな」というように、商品を手に取るきっかけの1つとして芸能人の存在が効果を発揮します。
芸能人の起用による認知拡大は、競合が多く性能での差別化が難しい日用品や自動車等の広告を制作する際に特に効果が高いと考えられるでしょう。
効果②ターゲット層への効果的なPRが可能になる
商品やサービスのターゲット層から好感度の高い芸能人を広告に起用することで、ファン心理を活用した効果的なPRが可能となります。
特に、アイドルや声優のようにファン層の熱量が高い芸能人を起用できれば「好きなアイドルが愛用している商品を使いたい」「憧れのモデルと同じお店を利用したい」といったニーズが満たされ、CV率向上にも繋がるでしょう。
この手法は、“エイジングケアに特化したコスメ”や“ファミリー向けの軽自動車”等、メインターゲットが特定の年齢層・世帯に絞られるケースで高い効果が期待できます。
効果③企業の知名度や信頼性を高められる
芸能人の起用は、企業そのもののブランディングやイメージアップを目的とした広告制作にも効果的です。
例えば、有名メーカーと無名メーカーの商品を比較した場合、多くの消費者は“有名メーカーの商品”を選択する傾向にある言われています。
これは、“メーカーを知っている”という点が企業に対する安心や信頼感、また購買意欲を生み出すきっかけになっているからだと言えるでしょう。
そのため、まずは芸能人の広告効果を利用して企業の知名度を向上し、その後で商品やサービスのPRを行うという方法も1つのやり方です。
芸能人を起用するべき企業・ケースとは?CMの成功事例から見るポイント
続いて、どのようなケースで芸能人の起用が効果を発揮するのか、実際の成功事例をもとに解説していきます。
【au】機能や費用面で競合と差別化することが難しいケース
芸能人の起用は、日用品や携帯電話等、いわゆる“生活必需品”を宣伝するうえで高い効果を期待できます。
生活必需品はそれぞれ機能や費用が似通っていることから、“なんとなく”で商品を選択・購入している消費者も少なくありません。
そのため、競合商品から頭一つ抜け出すには、芸能人の起用による印象強化が重要なポイントとなるのです。
印象的なCM・広告の成功事例としては、「三太郎シリーズ」でお馴染みのKDDI株式会社が挙げられます。
三太郎シリーズは、KDDI株式会社が「au」の商品・サービスを宣伝する目的で制作しているCMで、松田翔太さんや桐谷健太さん、濱田岳さん等の人気俳優が多数出演しています。
三太郎シリーズのCMは2015年から2023年までの9年連続で「CM好感度ランキング」の年間1位を獲得する等、長期にわたって高い好感度を維持しており、消費者への訴求効果が優れた広告だと言えるでしょう。
【スズキ】特定のターゲット層にPRしたいケース
芸能人の起用は、特定のターゲット層を意識したCM・広告を制作するうえでも効果的な手法です。
例えば、自動車販売を行うスズキ株式会社では、車種ごとにCM・広告が制作されており、それぞれ異なる芸能人がキャスティングされています。
以下はスズキ株式会社が放送している最新CM(2024年4月現在)の一例です。
車種 | ターゲット層 | 最新CMの出演タレント |
---|---|---|
ラパン | 20代前後の女性 | 鳴海唯さん |
アルト | 30~40代の女性 | 波瑠さん |
ソリオ | 40~50代の男性 | パパイヤ鈴木さん 他 |
スペーシア | 子育て中のファミリー層 | 柄本佑さん 他 |
ワゴンR | 幅広い年齢層の女性 | 広瀬すずさん |
このように、メインターゲットとなる年齢層や世帯がある程度絞られるケースでは、ターゲット層と同世代の芸能人や、ターゲット層から支持されている芸能人を起用することで高い広告効果が期待できます。
【日清食品】短期間で強く印象を残したいケース
次々に新商品や期間限定商品が展開されていく食品・飲料等の業界においては、短期間で高い売上を達成するために、よりインパクトの強い広告を制作することが求められます。
こうしたケースで起用されやすいのが、強い個性で周囲を惹きつける“お笑い芸人”や“クリエイター”等です。
お笑い芸人やクリエイターの積極的な起用で高い成果をあげている事例として、日清食品株式会社のCMが挙げられます。
以下は日清食品株式会社が放送している最新CM(2024年4月現在)の一例です。
商品 | 最新CMの出演タレント |
---|---|
カップヌードル 「ラクサ食べてよ 篇」 |
ジェラードン |
日清まぜ麺亭 「BKB台湾まぜそば 篇」 |
バイク川崎バイク |
チキンラーメン、日清焼そば、出前一丁M 「ど派手などギャル 篇」 |
エルフ荒川・すっちー |
ごろグラ 「レボ☆リューション 篇」 |
ゴー☆ジャス |
日清焼そばU.F.O. 「そろ谷U.F.O.ぶっ濃い 篇」 |
そろそろ谷川 (クリエイター) |
カップヌードル 「カップヌードルPRO ヘビロテしたい 篇」 |
はじめまして松尾です (クリエイター) |
タレントやクリエイターの持つ個性・魅力を活かしつつ、ユーモアのあるCMを展開していくことで、1つの商品だけでなく企業全体の好感度アップにも成功している事例だと言えるでしょう。
最大の広告効果を得るには?タレント起用時の注意点
ここからは、芸能人の起用による広告効果を最大化させるためのポイント・注意点について解説していきます。
広告の目的・ターゲットを明確にする
広告に芸能人を起用する場合は、あらかじめ制作目的と目標・ゴールを明確にしておきましょう。
例えば、新商品の認知度を高めるための広告と、すでに流通している商品のイメージアップを図るための広告とでは、適性を持つ芸能人のイメージが異なります。
認知度を高めたい場合は国民的アイドルや知名度の高い芸能人、商品のイメージアップを図りたい場合は好感度の高い芸能人を起用することで高い宣伝効果を見込めるでしょう。
適した芸能人を選定できるようにするためにも、広告の目的やターゲット層については最初にしっかりと定めておくことが大切です。
商品・サービスのイメージに合わせたタレント選び
芸能人を起用する際は、商品・サービスのイメージとマッチする人物を選ぶことが重要なポイントです。
例えば野球用品のCMにサッカー選手を起用したり、キッズ商品の広告に大御所タレントを起用したりしても、消費者の中で芸能人と商品がうまく結びつかないため、思うような効果を得られない可能性が高くなります。
高い広告効果を得るには、ターゲット層の年齢やライフスタイル等を分析し、消費者からの共感を得られるようなキャスティングを行うことが不可欠です。
競合他社とのキャスティング被りに注意
CMや広告に芸能人を起用する際は、競合他社との“キャスティング被り”にも注意が必要です。
商品やサービスのジャンルによってはイメージするタレントの傾向がある程度固定されるため、同じ芸能人・タレントを指名する企業が複数出てくる可能性もゼロではありません。
広告塔となる芸能人が被ってしまうとPR効果が薄れたり、印象が弱まったりする可能性があるため、事前に競合のリサーチを行ったうえで起用する芸能人を検討するようにしましょう。
記事まとめ
- 広告に芸能人を起用することで、印象強化や企業の好感度アップといった効果が期待できる
- 芸能人の起用は、競合他社が多い業界や、短いスパンで商品が入れ替わる業界等で高い効果を発揮する
- 芸能人を起用する際は、広告の目的とターゲットを明確にしたうえで、イメージとマッチする人物を選定することが大切
GOLD CASTでは、CM・広告のイメージに合わせた最適なキャスティングを提案することができます。
予算等の条件を踏まえたキャスティングも可能ですので、芸能人の起用をお考えの企業様はぜひ一度ご相談ください。
またキャスティングにかかる費用感や内訳を知りたいという場合は、以下の記事も参考にしてみてください。